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無料引き取りした車体の活用例(ホンダ トゥデイ)

本日は引き取った車体の活用例をご紹介します。

ホンダのディオというスクーターで現状で購入したものの、エンジンの回転が上がらなかったり、登坂能力が著しく低かったり、車体が不安定、という症状のある車体のご相談を受けました。

まともに全て新品を購入すると買い替えた方が早いという程高額になってしまうので、中古部品も活用する事になりました。

以前にお引き取りしたホンダ トゥデイという車体の部品を活用します。多くの共通部品があるモデルです。

まずは車体が不安定という症状ですが、フロントフォークという足回りの大きな部品が歪んでいました。ぶつけたりして歪んだようです。

 

 

 

↑左右のサスとホイールのスペースが均等では様子。

一見するとわからないのですが、ホイールとサスペンションの左右のクリアランスが違っていて明らかでした。地面に対してホイールが垂直には接地していないです。軸であるフロントフォークを交換します。まともに新品を購入すると高額なので引き取った車体を解体してとってあった部品を使います。

↑交換前のフロントフォークを並べた画像

この後、組付けて不安定という症状は直りました。

 

さらに外装を外してみると、ガソリンコックからも燃料がジワーっと漏れていました。Oリングだけの可能性もありますが、後々コックからもにじんでくるとまた全て分解する必要があるので、Oリングと一緒に交換しておきます。これも問題のない中古部品です。

↑ガソリンがにじんできている負圧コックの画像

↑分解している画像

↑コックごと交換しました。

にじみも完全に直りました。

 

修理の一例でしたが、古いスクーターの部品はどんどん廃盤にもなっています。

その時はパーツによっては中古パーツしか選択肢がないという状況もあります。

エンジンが壊れていても十分に活用できる可能性がります。

 

 

 

解体した部品の使用例

引き取ったバイクの活用例です。

当店へ事故修理の依頼がありました。

フロントをぶつけてしまって、フロントフォークが歪んでしまってまっすぐ走らなくなってしまったという状況でした。

ここで回収して解体したバイクの中古部品の登場です。メーカーで純正の新品を購入すると高価ですが、中古部品ならば大幅に費用を圧縮できます。 当店では中古の手持ちがあれば新品と中古、両方の提案をしております。

事故などは急な出費であるため中古部品で十分という方もおられます。

今回は中古で行くことになりました。

 

アドレスV50の解体

本日はお引き取りしたアドレスV50の解体を行いました。

エンジンを下して、カウルを分解した所です。

エンジン自体は壊れていたものの、部品として使用できる部分もあるのでそれはリサイクルに回します。

外装のカウルは全体的にアセていたので、こちらはリサイクル業者に持ち込んで処分します。

この後、フロントフォーク(ホイールがついている足回りの部品)を取り外してそれはリサイクルに回します。

エンジンが壊れて乗ることができなくても部品としてみれば需要はたくさんあります。

クーラント(LLC)の代わりに水を入れるとこうなります。

本日はお引き取りしたスマートディオを分解をしました。

エンジン始動後しばらくのるとエンジン警告灯が点灯して同時にスピードがでなくなって、まともに乗れないとの事で引き取り依頼がありました。

ショップでも買い替えを勧められたそうです。

スマートディオ系の水冷エンジンは水温が上がりすぎるとエンジンが壊れるのを防ぐために20㎞/h程度しかスピードがでなくなるように設計されています。20㎞/hというのはなんとかバランスをたもって走れるという程度で、ママチャリにも追い抜かされます。

まずはラジエターの内部を見てみます。

クーラントが入っていませんし、内部がサビ?または固形化した何かが詰まっています

 

クーラントを抜いてみました。

通常は青か緑のクーラントですが茶色の液体が出てきました。

クーラントは長年交換せず劣化すると透明になる事がありますが、独特に臭いを発しています。今回のはそれもありません。

おそらく水道水を入れたのではないでしょうか、、、。

 

ラジエターはもう使い物になりません。

ウォーターポンプも外側からみて、茶色くなっているので外していきます。

サーモスタッド&ウォーターポンプを取り外しました。

中はグチャグチャでした。

廃棄確定です。

ラジエターとウォーターポンプの手持ちがあったので、交換してクーラントを入れてみましたがエンジン横のクーラントドレンボルトからクーラントが出てきませんでした、、、、。きちんとクーラントがまわりきれていません。

ということでエンジンを下して腰上を分解してみました。

といってもこのエンジンは車みたいにシリンダーとクランクケースが一体式なのでヘッドを取り外すだけです。

ヘッドを取り外しました。

ウォータージャケットに固形物が溜まっていました。

なぜかさっき入れたクーラントが凝固剤を入れたみたいに固まってしまっています。

 

ヘッドの画像です。

固形物が完全に通路を塞いでしまっていました。

この時点でエンジンクランクケースやヘッドは使えない事が確定しました。

エンジンはアルミ合金でできていますがサビが内部に発生すると、もうどうしようもありません。

圧入しているホースの金具も茶色サビて朽ちてしまっていました。

 

色々説明しましたが、経験的に話を聞いた段階で結果が予想できていました。

ECUや水温センサーの故障も考えられますが『しばらく乗ってから警告灯が点灯する』という場合はホントに温度上昇がある場合が多いです。

幸いエンジンを始動して異音もなくオイルに水分も混入もなくノーダメージだったのでクランクケースを割ってクランクシャフトというエンジンの根幹部品を取り外してリサイクルに回すことにしました。

ズーマーなど人気車種と共通部品なので需要はあるのです。(新品を購入すると高い部品なのです)

こうして部品を有効活用しております!というのと、クーラントの代わりに水を入れるとこうなりますよ。というお話でした。

 

 

 

 

分解バイクのカウル部分のリサイクル

本日は解体したバイクのカウル(外側のプラスチック部分)の処分へ行きました。

一番大変なのは荷台に載せることではなくて、ネジ一本の金属もあってはいけないということです。完全にプラ単体にしなければなりません。

ビスやその受けの金属が付いていたらいけません。カウルを一点一点確認してから軽トラに乗せていきます。

リサイクル業者さんは細かく砕いてチップ状にするのですが、その際に金属があると機械の刃が壊れてしまうためです。

業者さんの所に到着して分解したプラを下している所です。

この日は混み合っていて直接機械に入れずに、一旦、トン袋に下しました。

 

この様にプラスチックもリサイクルされています。

当方も詳しくは分かりませんが、多くは輸出に回るようです。

金属の様に入札などがあるのかもしれません。

いずれにしてもまた新しい製品に生まれ変わるでしょう!