長期放置車のファイナルギア付近の磨きを行いました。
放置車両は仕上げるにあたって、この部分は機能とは関係ありません。が、白サビがここまでひどいと他がきれいでも目立ってしまって印象も悪くなってしまいますので『おおまか』に磨くことにしました。
『おおまか』とはこれを本業にしている方もいる位なので。そういう方から見れば自分の作業は最初の方の段階と映るのではないかと思います。
アルミ合金の磨きはどこまででも磨けるので時間を30分と決めて磨きました。時間を決めて置かないと、磨けば磨くほどきれいになるので没頭してどんどんやってしまって費用対効果ならぬ時間対効果が悪くなってしまいがちです。
磨きました。30分程度ではこの位です。黒っぽい所など残っていますが、これ以上は時間に見合わない作業なので見切りをつけました。
最初が白サビだらけなので違いも分かりやすいです。画像でも違いが分かるかと思います。実物だと画像以上に違いを感じるのでこの程度の仕上げでも満足される方が多いです。
余談ですが、磨き続けると純正の新品部品の状態を超えて光沢がすごいことになります。純正部品でこうなると自分は不自然に感じてしまってあまり好きではありませんかねー
スクーターに乗っていて、突然減速してエンジンはかかっていて、アクセルを回すと回転は上がるけど少しも動きもしないという経験をされた方もいると思います。
初めての場合は混乱してしまいますよね。それは画像のようにベルトが切れたからです。
スクーターはエンジンのキックの奥のプーリーケース内で変速や動力伝達のためドライブベルト(Vベルト)が使用されています。
それが画像のように切れてしまうと上記のような症状がでます。
ベルトが切れてしまう原因は摩耗や経年劣化、プーリーのサビ発生によるベルトの削れなど様々です。
基本的にベルトを交換すれば直ります。
放置バイクだったこともあり、プーリーが錆びていました。
このサビ方だと、このサビがベルトを切ったのではなく、ベルトが切れて放置したらサビたのかな!?
ベルトの接触面にサビがあるとまたベルトが切れる原因になってしまいます。
そうでなくてもベルトを削ってスピードが落ちたり、変速がスムーズにいかなかったり悪いことしかないのでペーパーを当ててサビを落としていきます。
磨き終わりました。
ここ以外のサビもなかったので組み上げて終了です。
実際はついてでに駆動系部品のウエイトーラーやらクラッチやらの点検をしました。
ベルト切れた時の症状の場合、多くは『エンジンの始動はするが進まない』というものです。この場合はすぐにベルトが切れたな!って判断がつきます。
ただ、ベルトがクランクシャフト側に絡みついて『エンジンが始動しない』始動しようにも『キックもできなくなった』『セルも回らない』ということがチョコチョコあります。その場合には症状だけ聞くと『エンジン自体が焼き付いた時』と症状が同じです。
故障時にショップに簡単に症状だけ話してしまうと、『エンジン焼き付いてますね。買い替えの方が早いですよ』なんて返答もあるので注意が必要です。きちんと状況も含めての説明が必要です。
故障時に半キャップとかだと、ベルトが切れる時に『ブチッ』とか『バチッ』みたいか音が聞こえることもあるので、それが目安です。
2スト4スト、車種にもよりますが、50㏄だと最高速度が50キロ以下だとけっこうベルトは摩耗しちゃっています。切れてもおかしくないです。
それから、今回はかなりスマートに切れている部類です。粉々に砕けてたりもします。
悪い時にはベルトの繊維がクラッチに巻きついてしまってプライヤーで引っ張ったくらいじゃ取れないこともあります。
その場合には残念ならがクラッチの分解&組み立ての工賃が発生してします。
本日は数日置いていたら空気が抜けているというトゥデイの修理をしました。
まずはタイヤの接地面をグルリと見てクギなどが刺さっていないか確認します。
目視ではクギなどの異物は確認できませんでした。そして、空気を入れるバルブのゴム部分の亀裂もありませんでした。さらにバルブコアからのエア漏れもありませんでした。
ここまでの作業は乗る方が見ても分かるので空気漏れのある方は確認してみてよいと思います。
次にリムにグルリと台所用洗剤を付けました。すると画像のようにゆっくりと広範囲に泡が出てきました。
ホイールのタイヤが接触して空気が漏れないように密閉している場所、『ビード部分』にサビが発生してこの症状がでます。
この症状は、潮風のある海辺付近に住んでいたり、放置機関があってから久々にのった後から空気が抜ける場合にはよくある症状です。
タイヤ事態は損傷していないので、厳密にはパンクではありませんね。
多くの方がタイヤに問題があると思っていますが、廉価な鉄ホイールのスクーターはよくあります。
もしこのまま乗り続けてしまうと最悪、カーブなどで突然タイヤがパコっと外れて(ビードが落ちるといいます)転倒につながりとても危険です。
磨く前のビフォーを撮影するの忘れてしまいましたが、目視ですぐにそれと分かるサビが浮いていました。
タイヤを取り外して耐水ペーパーを当て終わった画像です。しっかりとサビを落としていきます。
正直タイヤと同じ作業+磨き作業となるのでそこそこの時間はかかります。
九州北部も24日に梅雨明け宣言されて、いよいよ夏が到来ですね。7月中ごろは雨も多く気温もさほどあがりませんでした。昨年と比べると、15日も遅い梅雨明けとのことです。半月もの差があったんですね。ちなみに梅雨入り自体も昨年より21日も遅かったそうです。今年はなかなか梅雨入りしないという感じはありましたが、去年とそんなに開きがあるとは…。あまり覚えていない物ですね…。
けれどこれだけは覚えているのが去年の夏はめちゃくちゃ暑かった!
今日ふとガレージの温度計をみてみると36℃!梅雨明けした途端これですよ! 笑 自分たちのようにクーラーがない環境でお仕事されてる方大丈夫でしょうか。小まめに水分補給して熱中症に気をつけてくださいね。スポットクーラーはありますが、気休め程度です…。