ブログ

アドレスV50の解体

本日はお引き取りしたアドレスV50の解体を行いました。

エンジンを下して、カウルを分解した所です。

エンジン自体は壊れていたものの、部品として使用できる部分もあるのでそれはリサイクルに回します。

外装のカウルは全体的にアセていたので、こちらはリサイクル業者に持ち込んで処分します。

この後、フロントフォーク(ホイールがついている足回りの部品)を取り外してそれはリサイクルに回します。

エンジンが壊れて乗ることができなくても部品としてみれば需要はたくさんあります。

クーラント(LLC)の代わりに水を入れるとこうなります。

本日はお引き取りしたスマートディオを分解をしました。

エンジン始動後しばらくのるとエンジン警告灯が点灯して同時にスピードがでなくなって、まともに乗れないとの事で引き取り依頼がありました。

ショップでも買い替えを勧められたそうです。

スマートディオ系の水冷エンジンは水温が上がりすぎるとエンジンが壊れるのを防ぐために20㎞/h程度しかスピードがでなくなるように設計されています。20㎞/hというのはなんとかバランスをたもって走れるという程度で、ママチャリにも追い抜かされます。

まずはラジエターの内部を見てみます。

クーラントが入っていませんし、内部がサビ?または固形化した何かが詰まっています

 

クーラントを抜いてみました。

通常は青か緑のクーラントですが茶色の液体が出てきました。

クーラントは長年交換せず劣化すると透明になる事がありますが、独特に臭いを発しています。今回のはそれもありません。

おそらく水道水を入れたのではないでしょうか、、、。

 

ラジエターはもう使い物になりません。

ウォーターポンプも外側からみて、茶色くなっているので外していきます。

サーモスタッド&ウォーターポンプを取り外しました。

中はグチャグチャでした。

廃棄確定です。

ラジエターとウォーターポンプの手持ちがあったので、交換してクーラントを入れてみましたがエンジン横のクーラントドレンボルトからクーラントが出てきませんでした、、、、。きちんとクーラントがまわりきれていません。

ということでエンジンを下して腰上を分解してみました。

といってもこのエンジンは車みたいにシリンダーとクランクケースが一体式なのでヘッドを取り外すだけです。

ヘッドを取り外しました。

ウォータージャケットに固形物が溜まっていました。

なぜかさっき入れたクーラントが凝固剤を入れたみたいに固まってしまっています。

 

ヘッドの画像です。

固形物が完全に通路を塞いでしまっていました。

この時点でエンジンクランクケースやヘッドは使えない事が確定しました。

エンジンはアルミ合金でできていますがサビが内部に発生すると、もうどうしようもありません。

圧入しているホースの金具も茶色サビて朽ちてしまっていました。

 

色々説明しましたが、経験的に話を聞いた段階で結果が予想できていました。

ECUや水温センサーの故障も考えられますが『しばらく乗ってから警告灯が点灯する』という場合はホントに温度上昇がある場合が多いです。

幸いエンジンを始動して異音もなくオイルに水分も混入もなくノーダメージだったのでクランクケースを割ってクランクシャフトというエンジンの根幹部品を取り外してリサイクルに回すことにしました。

ズーマーなど人気車種と共通部品なので需要はあるのです。(新品を購入すると高い部品なのです)

こうして部品を有効活用しております!というのと、クーラントの代わりに水を入れるとこうなりますよ。というお話でした。

 

 

 

 

分解バイクのカウル部分のリサイクル

本日は解体したバイクのカウル(外側のプラスチック部分)の処分へ行きました。

一番大変なのは荷台に載せることではなくて、ネジ一本の金属もあってはいけないということです。完全にプラ単体にしなければなりません。

ビスやその受けの金属が付いていたらいけません。カウルを一点一点確認してから軽トラに乗せていきます。

リサイクル業者さんは細かく砕いてチップ状にするのですが、その際に金属があると機械の刃が壊れてしまうためです。

業者さんの所に到着して分解したプラを下している所です。

この日は混み合っていて直接機械に入れずに、一旦、トン袋に下しました。

 

この様にプラスチックもリサイクルされています。

当方も詳しくは分かりませんが、多くは輸出に回るようです。

金属の様に入札などがあるのかもしれません。

いずれにしてもまた新しい製品に生まれ変わるでしょう!

 

引き取ったバイクの活用例(アドレスV50のエンジンの分解)

 

エンジンヘッドを分解しました。

 

 

シリンダーという部分を外してピストンが露出しまいた。

キズもなく、摩耗もなく使用できる状態でした。

 

この状態、いわゆる『腰下』は廃棄して鉄として再利用されます。

 

 

オイルを抜いて、タイヤを外して地金業者に行く予定です。

 

今回外したエンジンは腰下の故障でした。腰上は無事でした。

腰上が壊れた方にはありがたい部品です。そういう方にこの部品を販売します。バイク屋さんなどが購入します。

まともにエンジンヘッドを購入すると単品だけでも高額です。バルブやカムシャフト、ロッカーアーム等々の一式あるので購入する方にもメリットがあります。

このようにしてエンジンが壊れたといっても、全ての部品が使えなくなるわけではありません。

使える部品は有効活用しております!という例でした。

 

 

 

 

分解した部品の活用例・ヤマハ ジョグ(SA36J)のエンジン換装作業

この日はヤマハJOGのエンジンの載せ替え作業を実施しました。

過走行で圧縮圧力が低下して突然エンジンがかからなくなった車体の修理が入りました。

距離も乗っていたので、エンジンを修理するよりも中古エンジンに載せ替えた方が早い、安い、確実、ということで載せ替えをお勧めしました。

中古エンジンだとバラしてみたら想定より修理代金が膨らむ可能性もありますが、中古エンジンだとそういう心配もありません。

載せ替えるエンジンは回収した車体の部品を使用します。通常は中古市場より調達する必要があって金額的にも高額になりがちですが、幸い手持ちエンジンがあって手間と時間はかかっているものの自社調達ということでリーズナブルな修理代を提示できました。

このようにして回収した部品は活用されています。